憧れの人・・・
Posted on 8月 27, 2010 by 店主
新潟市に一軒の酒屋があります。新潟銘酒の育ての親と言っても過言ではない人物、早福岩男氏の営む早福酒食品店です。越乃寒梅、久保田、〆張鶴などの地酒ファン垂涎の酒を扱う“町の小さな酒屋”なのですが、早福氏は越乃寒梅が世に知られる遥か以前にこの蔵の酒と人に惚れ込み共に歩んで来られたのだそうです…。私は氏の著書「町の酒屋」に感銘を受け、この人のように豊かに生きたいと思い茨酒屋を始めたのです。ちなみにこの本の贈り主は“大観”醸造元(森嶋酒造)専務、志しを共にする蔵元です!また、早福氏本人に会わせてくれたのが勝田駅前でアイリッシュ・パブ“Doyle’s”を営む板垣さんでした…憧れの人へと導いてくれたお二人にはとても感謝しています!早福酒食品店の壁には一枚の書が飾られていまして、そこには「よろこひを客とわかちて ともともに さかえゆくこそ あきないのみち」とありました。生産者(蔵元)、販売者(酒屋)、提供者(料飲店)が同じ方向を向き、消費者(呑み手)と共に喜びを分かち合えたとき皆が豊かに生きられるのだと解釈し、スケールは違えども早福氏の背中を追いたいと改めて思う今日、夏の日。