千年匠味会
Posted on 10月 25, 2010 by 店主
先週の木曜日、須藤本家(郷乃誉醸造元)にて行われた“千年匠味会(せんねんしょうみかい)”に参加してきました。この会は須藤悦康社長が、千年後にも伝わる様な匠の味を残そうとの主旨で命名されました。蔵元の考えを支持する全国の郷乃誉取扱い店が一堂に会し、今後の日本酒の在り様を思惟しつつ真摯に試飲します…もちろん当方も真剣に利きました。純米吟醸(火入れ・生)、霞山(火入れ・生)、花あわせ、黒吟、雪の舞、山桜桃、雷神、生もと純米吟醸、純米大吟醸、花薫光、山渡…そして最後に、あの“山川草木”です!稀有な香り、深い味わい、心地よい余韻の長さ…当方の拙い語彙力では表現しきれません!ついでに高額過ぎて扱いきれません(汗)参考までに…720mlで四萬弐千円です…「なんて贅沢な!」と思われた方…仕事ですからね、飽くまでも♪シ・ゴ・ト(笑)さて、現実に戻りまして…特に目に付いたのは“純米吟醸・生”と“黒吟”でした。黒吟は定番として取り扱っていますので“味の確認”のつもりでしたが、改めてその存在の大きさに気づかされました。高い香りとしっかりとした酸はリッチテーストの洋食とマリアージュ可能も、個人的にはデザート酒としての位置付けでしょうか(悩)問題は“純米吟醸・生”の方です…斯くも美味しく、リーズナブルなお酒を見落としていたとは…なんたる不覚!爽やかな吟香と軽快な喉越し、さっぱりとした後口…食中酒としてのポテンシャルも十分に感じました♪早速、来月入荷予定です(詫)今回、初めて千年匠味会に参加させて頂き感じたことは、グローバルな視野を持ちつつも伝統を等閑視するのではなくアウフヘーベンさせ、より高い次元の食文化を提唱していこうとする須藤本家の直向きな姿勢でした。そして、日本酒の未来を担う一員としてその一助足り得ることが地酒屋を生業とする者の存在価値なのではなかろうかと思う、霜降の夜。